中国の貧困扶助開発政策には次の特徴がある。
—開発的貧困扶助と社会保障の結合を堅持する。貧困地区と貧困民衆は市場に導かれ、経済構造を調整し、地元の資源を開発し、商品生産を発展させ、自らの蓄積と自らの発展能力を高めるようにする。総合的開発と全面的発展に力を入れ、インフラ施設の建設と経済社会の協調的発展を促す。持続可能な発展を重視し、資源の保護と生態建設を強め、人口の速すぎる増加をコントロールする。都市と農村における基本的公共サービスの均等化プロセスの推進を速め、健全な農村最低生活保障制度を構築し、五つの保障扶養のレベルをちくじ高め、自然災害の応急救助システムをたえず完ぺきなものにし、新しいタイプの農村合作医療制度を確立し、新しいタイプの農村社会養老保険制度の試行地区を広げ、貧困人口に基本的な生存のための保障を提供する。国家貧困扶助開発活動の重点県で貧困扶助開発政策と農村最低生活保障制度との結合の試行を推し進め、各項目の政策がすべての貧困人口をカバーするように努めている。
—特定項目の貧困扶助と業種、社会の貧困扶助との結合を堅持する。貧困人口と貧困地区を活動の対象とし、財政の特定項目資金を主要な資源にし、貧困人口の基本的生存と発展を目標にし、特定項目の貧困扶助開発企画を練り上げ、年度ごとに分けて実施する。各業種部門の職責を十分に発揮させ、貧困地区をそれぞれの部門やそれぞれの業種における発展の重点とし、貧困地区の水利や交通、電力、国土資源、教育、医療・衛生、科学技術、文化、人口、計画出産など諸事業の発展を積極的に促進する。社会各界に呼びかけ、それを組織して、さまざまなやり方で貧困地区の開発・建設をサポートする。党・政府機関と企業・事業体が貧困地区を選定して扶助し、東部と西部が貧困扶助において協力しあい、軍隊と武装警察部隊がサポートし、社会各界が参与し、中国の特色ある社会貧困扶助という方式を形成し、貧困地区の発展を促し、貧困農民の収入を増やす。
—外部からの支援と自力更生との結合を堅持する。特定項目の貧困扶助資金、財政の移転支払い、諸部門によるプロジェクト建設、社会各界の寄付、外資の導入と利用などのルートを通して貧困地区への資金投入をたえず増やす。参加型の村全体の振興政策の推進、小額貸付、貧困村の共済金など多種多様な貧困扶助パターンをたえず模索している。貧困地区の広範な幹部と民衆の農村貧困扶助開発における主体的地位を尊重し、この人たちのイニシアチブ、積極性、創造性を幅広く引き出す。広範な幹部と民衆は自らうまずたゆまず努力し、待たず頼らず、一生懸命に着実に働き、政策決定に積極的に参与し、作業に参加し労働力を投じて自らの力に頼って貧困と立ち遅れた状態を変えていくようにする。