新華特報:2012年の中国と世界(経済編)

新華特報:2012年の中国と世界(経済編)。 国際通貨基金(IMF)はこのたび発表した「世界経済見通し」の中で、「欧州債務危機が世界経済の回復に深刻な影響を及ぼす」と警告した。2012年は財政と金融の危機が交差し、深層に潜んでいた問題も顕在化、さらに変革の風も吹き荒れる。世界経済は重要な年を迎える…

タグ: 中国と世界経済

発信時間: 2012-02-04 09:45:50 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

深層問題が顕在化 積み重なる課題と変革の嵐

長く続いた世界経済の「北高南低」、600兆ドルのバーチャル経済と60兆ドルの実体経済のかい離、米ドル本位による取引、決済、準備通貨の役割の衝突、ユーロと財政政策の分離…。

危機が勃発し、繁栄が後退、世界経済、とりわけ先進国における深層問題が顕在化。また、それら問題が錯綜し、複雑化、多様化した様相を呈した。

危機の背景にあるのは、先進国における金融機関、企業、家庭、政府の過度なレバレッジ化(ある資産から更なる富を生み出す行為)。バーチャル経済と実体経済がかい離し、実体経済は金融システムの崩壊によるしっぺ返しを受けた。危機に対処する中で、金融システムの欠陥が国債のバブルに変化、従来の危機に新たな問題が加わった。一部のエコノミストは、「レバレッジ解消、債務解消は簡単ではない。10年かそれ以上の時間は必要となる」との見方を示している。

学者が形容したグローバル化の「黄金の10年」においては、貸付の急速な拡大が世界経済の急成長を実現させたが、一方で、成長ポテンシャルを使い果たし、深層の問題を見えなくしてしまった。横断的にみると、グローバル化によって世界経済の南北差が埋まることはなく、溝は反対に広がってしまった。また、縦断的にみると、一部の先進国は構造調整のチャンスを失い、危機の勃発により福祉レベルが後退した。

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