未来の産業発展モデルは「3つの新政策」
まとめると、日本政府の新産業政策は以下のように総括できる。積極的に革新的産業の潜在能力を伸ばし、成長性の高い産業の発展を支援し、衰退産業の比重を下げていくというものだ。技術集約型産業政策を積極的に進める将来の日本の国内産業の発展モデルは、新製品、新サービス、新市場の創造の3つであることが分かる。同時に企業間の合併吸収が増えてくることも予想され、生産の大型化、集中化の傾向がさらに強まるだろう。
そのメリットは、生産や研究開発、セールスなどの資金配分が弾力的に行えることであり、企業管理も規模の論理で効率化できることにある。同時に海外企業との競争に対する抵抗力も増強できるはずだ。もちろん新しい経済発展の条件として、産業に見合ったハードを整えるのと同時に、人材育成が欠かせない。人材というソフトがあってこそ、日本の国内産業のモデルチェンジが潤滑に行えるのだ。これこそきわめて重要な課題のひとつとなるだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年5月16日