香港上海銀行(HSBC)が発表した1月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)の速報値が51.9となり、5カ月連続の上昇、2年ぶりの高水準だったことから、製造業の成長力が強まっていることが分かる。サブ指数を見ると、新規受注指数はやや縮小したものの、生産指数は1年10カ月ぶりの高水準となり、最終需要が安定していることを受け、在庫補充が製造業の景気を押し上げていることを示す。25日付中国証券報が伝えた。
1月のHSBC中国製造業PMI速報値は前月に比べ0.4ポイント回復し、5カ月連続で季節要因による上昇よりも堅調な動きを見せている。データによると、2006―2012年、1月のHSBC中国製造業PMIの前月に比べた平均的な上昇幅は0.3ポイントである。
サブ指数を見ると、需要がやや縮小し、生産が引き続き回復していることが分かる。1月の新規受注指数は52.7と前月比で縮小、うち新規輸出受注指数は50.1となり、内需が外需よりも力強い回復を見せていることがわかる。最終需要の伸びが安定している状況の中、生産指数は1年10カ月ぶりの高水準となり、在庫の未処理作業指数が引き続き回復していることから、生産の伸びは加速しているものの、新規受注を消化するには依然足りず、在庫補充が製造業の成長を後押しする見通しだ。