中国は利下げをすべきか否か
5月7日、オーストラリアは政策金利を25ベーシスポイント引き下げ、過去最低の水準にすることを決定した。この1週間で既に3カ国が利下げを決定している。欧州中央銀行とインド準備銀行(中央銀行)もこれより前に利下げを発表している。
このところの人民元の急速な値上がりについては、国内の金利がやや高いことも影響しており、世界主要国の中央銀行の利下げを受け、人民元と他の通貨との金利差がより一層拡大したことで、資金流入の更なる加速を招いている。中国の中央銀行は利下げを行うべきか。外部の流動性が高まる中、中国は金融政策をどのように調節すべきか。
これらの問題に対し、業界では大きな論議が巻き起こっている。
オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)のエコノミスト、周浩氏は「現在の中国のインフレ傾向は穏やかであり、利下げは資金流入の抑制に繋がる」との見方を示している。