一方、安邦コンサルティングのチーフ研究員、陳功氏は「資産のバブル化がより一層進行することを食い止めるために、中国は比較的穏健な金融政策を取るべきである」と指摘する。
中国銀行国際金融研究所の宗良副所長は「利下げを行うべきかどうかは、マクロ経済の動向を今一度観察する必要がある」と見ている。
現在の世界経済の弱い回復力と過剰な流動性が、中国の金融政策の混乱を招いていることは間違いない。世界各国の新たな利下げと金融緩和傾向を受け、一部の投資家は金利が比較的高い人民元で引き続き利ざやを稼ぐことを狙っている。現在の人民元の値上がり傾向は、人民元為替レートに対する中央銀行の許容限度を市場が探っている意味合いがややある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年5月14日