安倍晋三首相の「3本目の矢」がついに放たれた。中国経済週刊が伝えた。
安倍首相は6月5日、経済成長戦略第3弾を発表し、構造改革を景気刺激の実施日程に盛り込んだ。これにてアベノミクスの3本の矢(大胆な金融政策、機動的な財政政策、民間投資の刺激を中心とする構造改革)が出揃ったことになる。
しかし日本の株式市場はこれに冷淡な反応を示しており、同日の株価は暴落し、その後も低迷している。
日本のエコノミストは、「3本の矢を支柱とする日本再興計画について、市場からの疑問の声が高まっている。いかなる通貨の発行・流通も実体経済を後ろ盾とする必要があり、強い実体経済の基礎がなく、ただ単に金融緩和策を実施するだけでは、新たな市場危機を生むだけだ」と分析した。
劇薬は一時的な刺激効果をもたらすかもしれないが、根本的な病因を治療できなければ、計り知れない副作用が生じるだろう。
アベノミクスが非難の的になり、安倍政権はかつてない信用危機に陥っている。多くの人は、「アベノミクスは安倍首相の最後の日を示しており、破滅の運命を免れることはできず、二枚目の辞表を提出する日も遠くはない」と指摘している。