◆3本の矢がすべて的外れに
自民党の安倍首相は2012年12月26日に再任すると、一連の景気刺激策の実施を加速した。
アベノミクスの基本原理は、市場に大量の資金を投入することで、物価上昇率を高め、円安・輸出増・物価上昇・企業収益増・社員給与増を促し、最終的にデフレから脱却し、一般国民の消費能力と投資意欲を高め、日本経済の成長を実現することだ。
短期的には、アベノミクスは積極的な反応を生んだ。
昨年末より日本の株価が上昇し始め、特に今年5月以降に高騰し、世界で最も活気ある株式市場になった。ドルに対する円高の流れも変わり、大幅な円安が実現された。
急激な円安による利益は、自動車業界に集中的に反映された。日本自動車業界の最大手であるトヨタ自動車が5月8日に発表した、2013年会計年度業績予想によると、グループ全体で1兆8000億円の連結営業益が見込まれており、その収益率は新記録を更新する可能性が出てきた。