外国産粉ミルク 中国人の信頼を失う
ニュージーランドは「100%純粋」というイメージにより、海外でニュージーランドの商品(特に乳製品)をPRしてきた。
しかしながら問題が続発しているフォンテラは、一部の中国人消費者の外国産粉ミルクに対する、「100%純粋」な信頼を損ね始めている。
北京世紀城のスーパーで、4歳の子供の粉ミルクを選んでいた鄭さんは、「少なくとも今後しばらくニュージーランド産の粉ミルクを購入しない。ボツリヌス菌は、どれほど危険なのか判然としないジシアンジアミドほど簡単なものではなく、危険性が高すぎる。ニュージーランド産の乳製品からしばらく遠ざかるしかない」と語った。
一部のネットユーザーも、外国産粉ミルクの神話が崩壊したと驚いている。
中国の多くのネットユーザーは、「ボツリヌス菌は、批判相次ぐ中国産粉ミルクからも検出されていない致命的な病原菌だ。これが誰もが限りなく信頼する外国産粉ミルクから検出され、非常にショックだ。粉ミルクの安全性は今後、国産品・輸入品によって判断できなくなる」と指摘した。
また一部の消費者は、フォンテラの情報公開の遅れに不満を示している。ティム・グローサーNZ貿易大臣は4日、これらの問題あるホエータンパク質濃縮物は昨年5月に生産されたものだが、フォンテラは今年7月31日になりようやくボツリヌス菌を検出し、8月2日に政府に報告したと語った。ニュージーランド政府は本件について、全面的な調査を実施する予定だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年8月5日