これまでの顧客を維持しようとすれば、新たな消費層の開拓戦略の成功が保証できなくなる。このようなどちらか一つを選べない情況がレクサスを保守化させ、国産化の一歩を踏み出させないでいる。
国産化だけでなく、レクサスはイメージの刷新もはかれずにいる。
またレクサスにとって痛手なのは、これまで頼りにしてきたアフターサービスの口コミが「恐ろしいほど」低下していることだ。中国進出当初、レクサスは米調査会社JDパワーの中国アフターサービス満足度指数調査(CSI)で何度も首位に立ったが、最近のJDパワーのアジア太平洋地域での調査では、順位が大幅に低下しており、今年上半期には高級車の細分化された市場での評価点が平均に届かず、ランキングに名前を連ねることができなかった。レクサスの業績低下はすさまじく、にわかには信じがたいほどだ。