「こうした行政区画の境を突破する措置で、土地、政策、資金、競争など多くの掣肘(せいちゅう)を統一調整して解決できるようになり、意志決定の効率や資源の集中度が高まり、新区の発展に大きな可能性を生み出している」。国家級新区を長年追跡・研究してきた甘粛省委党校の李含琳教授はこう指摘する。
区画調整よりさらに重要なのが職能転換と効率向上だ。各新区は簡素化、効率化の原則に従い、フラットな行政運営体制を構築した。
舟山新区はは政府職能の転換を強化し、政府が管理すべきでない事項を移譲し、政府が管理すべきことをしっかり管理するようにした。市委員会、市政府の作業部門の25%以上を統合・削減、2区2県の部門は約30%のスリム化に成功した。