経済の構造転換と高度化を促し、地域経済の底上げを図るのが国家級新区の重要な使命だ。6大新区は場所や基礎、重点が異なるが、産業配置、金融サービス、グローバルサプライチェーン参加などを積極的に模索し、経済発展を束縛する体制の壁を取り除くことに力を入れている。経済改革にかき立てられた大きな活力によって各新区は地域経済の新たな成長拠点となりつつある。
東南沿海の浜海、南沙、舟山も、内陸に位置する両江、蘭州も発展戦略において高い位置づけがなされ、産業配置においては優位性の集約化を重視し、ハイエンド産業の発展に力を入れている。
浦東新区の金融サービス業、港湾運送業、浜海新区の電子情報、宇宙航空、舟山新区の船舶製造・修理業、水産加工業、両江新区の自動車製造、バイオ製薬などいずれも特色と優位性が鮮明だ。今年9月、中国初の自由貿易区が浦東に設立され、新区の発展に新たな翼が添えられた。
金融、土地、技術、通関などの改革革新を通じて新区の資源要素の配置は最適化、投資・経営環境は改善され、経済の内生動力が刺激された。