(6)アベノミクス
日本の安倍晋三首相は政権発足後、大胆な金融緩和政策、柔軟な財政政策、成長戦略を「3本の矢」とし、長期にわたるデフレから脱却するための経済政策を打ち出した。これらの政策が「アベノミクス」と呼ばれる。
上半期は「アベノミクス」効果で日本経済に久々の「高成長」がみられ、第1四半期及び第2四半期のGDP成長率はそれぞれ前期比年率で 4.1%、3.8%だった。
ただ、安倍首相の財政刺激策により、2013年の日本政府の債務残高は1000兆円を突破、対GDP比は先進国で最高の250%に達した。しかも「アベノミクス」の3本目の柱である「新経済成長戦略」は深い部分の構造的問題に触れるのは難しく、アベノミクスは名ばかりの経済刺激策とみられている。