「十三五計画(第13次5カ年計画、2016~20年)」でどんな仕事の収入が増えるのかが、庶民の注目の的となっている。向こう5年で、どの業界の収入が真っ先に倍増するか?どんな職業が最も「稼げる見込み」なのか?収入増加が期待できる新たな分野とは?
■ソフトウエアエンジニアがますます「売れっ子」に
「十三五計画」の要点:インターネット経済の開拓を推進。「インターネット+」行動計画の実施、モノのインターネット(Internet of Things、IoT)技術の発展と応用、共有型経済の発展、インターネットと経済社会の融合と発展を促進。ビッグデータ戦略の実施。
趙鵬氏(職業情報サイト「看準網」の創始者、求職サイト「智聯招聘」の元CEO)のコメント:かつてインターネットは1つの産業に過ぎなかったが、現在は企業の必須技能となっている。コンピューターのソフトウェア関連の人材への需要は一段と高まり、報酬水準も上昇する見込み。特に、ビッグデータ関連やモバイルアプリ開発の技術者は更に売り手市場となり、ベテランの収入はハイペースで増加する見込みだ。
■業界横断型のハイブリッド人材は「飛ぶ鳥を落とす勢い」
「十三五計画」:産業組織・ビジネスモデル・サプライチェーン・物流チェーンのイノベーション推進、インターネットを基盤とした各分野でのイノベーションの支援。インターネット金融の制度整備と発展。
趙鵬氏コメント:「インターネット+」の時代は、2つの異なる要素を併せ持つ業界横断型「ハイブリッド人材」の希少価値が高く、報酬レベルも自然に上昇する。インターネット金融の急成長に伴い、インターネットと金融の両方に長けた人材は非常に「歓迎」される。このほか、その業界に精通しながらSNSも活用できる業界横断型のハイブリッド営業マンも「人気」の人材だ。
■スマートデバイス関連技術者は「ニューヒーロー」
「十三五計画」:スマート製造プロジェクトの実施、新型製造体制の構築、次世代情報通信技術の発展促進。ハイエンドNC工作機械およびロボット、航空・宇宙設備、海洋エンジニアリング設備およびハイテク船舶、先進レール交通設備、省エネ・新エネ車、電力設備、農業機械、新材料、バイオ医薬および高性能医療機器などの産業について発展を推進。
趙鵬氏コメント:今後の成長が期待されるスマートデバイス産業の収入増が続くと予想。小米のウェアラブル端末「Mi Band」からアップルウォッチ、血糖値測定器、電子ゲートコントローラまで、スマートデバイスの応用範囲は益々広がっている。しかし、産業の成長に人材育成が追い付かないため、スマートデバイスの設計・開発ができる技術者は向こう数年間に渡り「人気者」となりそうだ。