中米貿易摩擦、中国が持つべき自信と不動心

中米貿易摩擦、中国が持つべき自信と不動心。

タグ:中米貿易摩擦

発信時間:2018-06-21 09:35:09 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 交渉と対立を繰り返す

 

 中米貿易摩擦は構造的かつ長期的な問題であり、数年でこれを解消するのは非現実的だ。トランプ氏は15日にツイッターで、中国から輸入する500億ドルの商品に追加関税を導入することについて説明したが、結局は貿易不均衡により米国が損をし、中国が得をし不公平だというわけだ。中米貿易は確かに不均衡だが、不公平とは限らない。

 

 これには非常に複雑な原因がある。中国の一部の経済分野の開放が不十分という問題があり、国有企業の属性に伴う問題もある。しかしより深いレベルの原因は、中米の経済構造の差だ。世界通貨の米ドル、米国人の低貯蓄・高支出のライフスタイル、米国の対中ハイテク製品の輸出規制など、制度・構造の問題がある。

 

 世界通貨の米ドルを例とすると、米国は1970年代前半に米ドルと金により石油ドル本位制を構築し、全世界のエネルギーを支配した。さらに「グリーンペーパー」を発行し、全世界にその消費の肩代わりをさせ、すべてのうま味を手にした。米ドルの世界通貨の地位を守るためには、必然的に世界に米ドルを輸出する必要があり、貿易赤字が発生する。これは分かりやすい理屈であり、米国人も知らないわけがない。ただ言及しようとしないだけだ。

 

 中米貿易の不均衡が構造問題ならば、短期間内に解決できるはずがない。それならば今後、両国の貿易摩擦、大小さまざまな貿易戦争が常態となる。それではどうすればいいだろうか。交渉しながら対立し、対立しながら交渉するしかない。これは当時の朝鮮戦争における両軍と同じだ。対立するのは交渉を有利に進めるためであり、交渉するのは戦いを減らすか停止するためだ。



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