音羽電機は70年以上の歴史を有し、従業員数は約500人、日本避雷業界でトップシェアを誇る。吉田氏は、同社がこれほどの成績を収めたのは科学研究に重視したためだと考える。同社には約40人の研究員がおり、年間の技術開発投資が売上高に占める比率は5~6%となっている。また、巨額を投じて面積6600平方メートルに達する雷テクノロジセンターも設立した。
吉田氏は、「実験、研究を継続してこそ多くの顧客にニーズを満たす高品質の商品を開発できる。このような企業にこそ未来がある」と話す。
中小企業は市場ニーズを多く研究し、積極的に技術を磨き、新商品を開発すべき
大塚製作所の作業場では、清潔なホールに1台の工作機械が置かれ、数人の従業員が各作業を進めている。ホールの片側にある3D質検査センターでは1人の従業員がノートパソコンを検査したり、ロボットアームを操作して商品の品質を検査したりしている。
大塚製作所の根岸忠宏社長は、「企業にとって信頼は最も重要である。商品が不合格であれば、企業のイメージに影響する。質を厳しく管理する必要がある。全ての商品を出荷前に3D質検査センターで関連のサイズの基準を満たすか検査し、不合格の商品を絶対に顧客に引き渡してはならない」と話す。