大塚製作所は70年の歴史を有する治工具などの部品を生産する小さな企業である。同社は日本の有名な大企業の下請けだったが、その大企業が生産を国外に移したため、必要な部品の数が減少し、一度は危機に陥った。ここ数年、同社は自身の技術的優位性を生かし、他社との提携を強化して新市場を開拓し、危機を脱している。
大塚製作所は別の9社の小型企業とGLIT(共同受注体)を結成し、日本で注目を集めている。この10社はかつて大企業の下請けで、業務上に交わりはない。大企業の下請け業務が激減する中、これらの企業は相互協力し、情報を共有し、チームを結成し、設計・生産・販売の全工程を行う。注文が入ると、1社が先頭に立って設計プランと価格交渉を担当する。受注後は全企業で利益を分ける。GLITの売上高は年々増加し、2016年の2000万円から18年には6000万円に増えた。
大塚製作所の従業員数は40人、年間売上高は5億円に達する。根岸氏は、「中小企業は市場ニーズを多く研究し、積極的に技術を磨き、新商品を開発すべき。努力してこそ中小企業に明るい未来がある」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年7月3日