外国人を困惑させる中国の「酒席社交」

japanese.china.org.cn  |  2009-08-19

外国人を困惑させる中国の「酒席社交」。筆者(『環球時報』の記者)が駐在する日本の小さな町は、広東省のある市と姉妹都市を結んでおり、双方の人的交流が盛んに行なわれている。日本のその市の市長は、中国の酒文化に感心しながらも、頭を悩ませている。「中国はさすが、悠久な文明を持つ国。お酒を飲むのにこれだけ多くの作法があるとは」と話す…

タグ:酒席 外国人

発信時間:2009-08-19 16:02:45 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

韓国『朝鮮日報』はこう評論する。中国の公務の酒席やプライベートの宴会において、酔わないといけないという習慣には、酒が礼節、メンツ、人間関係と密接に関わっているためである。中国社会で「関係」は非常に大切であり、多くの人は何かの業務をする際にまず「関係」を念頭に入れ、人に頼みごとをする時に酒は絶対欠かせない。

英『TABLET』誌は、「関係を築き上げるためのコツ」という文章を掲載し、10のコツを挙げたが、そのうちの3つが酒と関係している。その3つのコツはそれぞれ、「乾杯」を中国語で言うこと、酒席で相互理解や共通認識に達するため努力すること、白酒を飲むときに中国人に「豪快さ」を買われることである。

米『ボストン・グローブ』紙は、多国籍企業の管理者にとって、中国で成功を収めるには「関係」は欠かせないものであるとしている。しかし、一部の西側の人は「中国の関係イコール腐敗、酒席は闇取引の場」という見方を示しており、同紙は「『関係』は取引成立後に思うままに行動できるという意味ではない。ビジネスパートナーたちは、西側の基準よりもっと深厚で密接な交流をする必要があるというだけである」と指摘する。

厦門大学人文学院の周寧院長は、「世界には民族特有の社交方式がそれぞれある。西側が『カフェ社交』であるのに対し、中国は『酒席社交』である。ところが現在、酒席がオフィスの延長となっていることが問題である。中国には、公務と私事をはっきり区別できる社交方式が必要である」と話している。

 

「チャイナネット」 2009年8月19日

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