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改革途上国の中日
発信時間: 2008-11-11 | チャイナネット

加藤 「中国の改革・開放と日本」という視点で考えると、日本の対中ODAが象徴的な存在だと思います。ODAが中国の発展や日中の経済・貿易関係に寄与してきたというのは両国のコンセンサスだと思います。日本の国内では、中国経済が発展し、台頭していく中で、「中国は十分に発展した」「もうODAは必要ない」といった意見も増えていきました。日本国民の対中認識も「中国はすでに支援する存在ではなく、むしろ注意しなければならない存在だ」というようになっていきました。中国が急速に発展していく中で、日本が如何に中国の「改革・開放」にかかわるのか、日中関係はより複雑で、難しい関係になってきました。

 ODAに関しては、約90%は円借款、つまり、返済しなければならないのです。日本は中国だけではなくて、多くの国に円借款を提供してきましたが、きっちりと返済していない国もかなりあります。それに比べて中国は、信義を守って返済してきました。

日本のODAが中国の「改革・開放」をサポートしたことは疑いもない事実です。ODAによって、中国の「改革・開放」は進み、市場経済が促進されました。特に、「改革・開放」初期、建設資金が極めて不足している状況で、日本の円借款は「雪中に炭を送る」役割を果たしました。

かつて日本と中国は「市場経済国と計画経済国」という関係でしたが、「改革・開放」により日本と中国は「市場経済国同士」の関係になりました。そうなるといろいろやり易い。だからこそ、貿易額が一気に伸びたのです。この30年間のうち、25年は日本が中国の最大の貿易相手国でした。現在、日本は3位ですね。1位は欧州で、2位は米国。ただ、欧州は国ではありませんから、国別でいえば、日本は依然として2番手です。直接投資に関して、日本の額は年々減っていますが、累計実行額はやはりトップです。また日本にとっては、中国が日本最大の輸出相手国です。

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