日本のソニーは、1989年にコロンビア映画 (現ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント) を34億ドルで買収してハリウッドに進出し、三菱地所は同じ年、ニューヨークの代表的な建物であるロックフェラーセンターの80%の財産権を買収した。この2つの取引は、すぐに「日本脅威論」を唱えていた米国人の不安や懸念を引き起こした。
20年が経ち、日本は控えめなソフトパワーを頼りにかつてない成功を収め、 より自然な形で国際社会に溶け込んだ。不安定な政局や衰退期で落ち込む国内経済をものともせず、様々なルートで「魅力の攻勢」を仕掛け、国際的な影響力は空前のレベルに達した。 |