トヨタの危機はあるメーカーの危機ではない。さらに他の自動車メーカーのチャンスでもない。国際金融危機の影響が完全に去っていない今日、国際企業のコスト削減は自己を救う最も理想的な選択だ。しかし自動車の品質が全体的に落ちているのは憂慮すべきことである。品質監督制度がまだ完全ではない中国の自動車業界。中国は国際企業の最も安全な避難港になっているが、これは中国消費者の生命の安全を犠牲にするという代価も払っている。
工業と情報化部は世界消費者権利デーの前日に、「自動車製品の品質強化と自動車産業の健全な発展促進に関する指導意見」を発表した。この意見ではメーカに対して、品質リスクの早期警告と防犯システム、製品の責任追及制度、第3者の検査機関と業種協会の監督強化、自動車の品質確保を求めている。自動車監督制度が次第に改善されれば、中国人消費者を無視する国際企業に警鐘を鳴らし、消費者に未来の希望をもたらすことになるだろう。
最後に聞きたい。トヨタは泣いたが、フォルクスワーゲンは笑う勇気があるだろうか。
「チャイナネット」 2010年3月18日