着物を着た女の子
男女間で格差ある給与と地位
日本社会では今でも主導権を握っているのは男性であり、日本の女性は中国の女性に比べて、まだ「天の半分を支える」までにはいかない。もちろん今の日本の女性は教育などを受ける点では向上した。しかし参政や就業、社会的な地位といった面では依然として男女間にかなりの差がある。また男女の役割分担意識は強く、女性に対する従来からの偏見も根深い。
仕事もほとんどの女性が事務や補助的な業務にとどまり、専門の知識や技術、クリエイティブな能力を発揮できるチャンスは非常に少ない。それに平均給与も男性社員よりかなり低く、男性社員の6割程度だ。
企業で働く女性が4割を占める中で、管理職につく女性の割合も低く、ある統計データーでは、女性の課長は2%前後、部長は約1%とある。そのため日本で事務次官や都市銀行の支店長、JRの運転手といった女性が現れると一躍マスコミの注目を浴びることになる。
給料の管理は主婦の役目
家事、子育て、両親の介護など負担が多い日本の女性。そのため仕事と家庭を両立することは難しく、それが日本の女性の結婚や出産の年齢を上げている理由にもなっているだろう。男性は家庭、会社、社会で重視され、手厚い待遇を受けるのは当たり前。男女に違いがあるという意識はかなり根強い。
しかし夫を支えて子どもを育て、家事を一種の「職業」と考えている女性が多いのも事実で、職業欄には大手を振って「主婦」と書き込む。夫の給料を管理し、時間のある時にはグループ旅行に出かけ、その他にも生け花を習い地域の合唱団などに参加するなど、日本の女性はそれなりに楽しく和やかな日々を送っているようだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年3月25日