蒋百里と愛妻・左梅
「アメリカの給料をもらい、中国の食事を食べ、イギリスの家に住み、日本の女性と結婚するのが天国だ」という言葉がある。日本女性の魅力は世界的に有名だ。20世紀に中国の著名人に嫁いだ日本人女性は少なくない。例を見てみよう。
蒋百里を愛した女性看護士
軍事学者で前陸軍大学代理校長の蒋方震(百里)の愛妻・左梅(姓は佐藤)は元々中国駐在日本公使館の看護士長だった。蒋百里の看護に派遣された時に2人の間には愛が芽生えた。彼らの娘のピアニスト・蒋英はドイツに留学し、後に銭学森の妻になった。
「名将の花」蒋百里は中国で最も才覚のある軍事学者と呼ばれているが、抗戦期間中に過労により睡眠中に死亡した。当時、馮珠祥は香港で文章を発表し、蒋百里は日本人の妻・左梅に毒薬で殺されたと言いがかりをつけた。娘の蒋華はそれを知るとすぐに電報を打ってきっぱりと否定し、事実をはっきりさせた。
日本人女性の左梅は夫の蒋百里に寄り添って生涯を終えた。蒋百里の抗日行動を共にするために、彼女は自ら日本の親戚との一切の関係を絶ち、子供にも日本語を教えなかった。蒋百里の死後、彼女は日本人女性であることから白眼視されたが、ずっと中国に留まり、1978年に北京で亡くなるまで蒋家を守って過ごした。