中国の不動産バブルは日本の前車の轍を踏むか?

タグ: 中国不動産 バブル 失われた10年 日本経済 前車の轍 莫邦富

発信時間: 2010-04-23 10:02:03 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国は「日本という座標」を必要とする

中国は「次の日本」になるか?欧米人が懸念

日本の経験は「苦痛の上に築かれた」もの

中国は油断してはならない

今の日本経済は実力はあるが、活力がない。多くのアナリストは日本の当面の問題を前世紀80年代に経験したバブル経済と結び付けて見ている。今の中国では、不動産市場のバブルは日本の前車の轍を踏むようなものである。

地価が金のように高い銀座に自分の弁護士事務所をもつ飯沼春樹氏は、その革張りの椅子に座って、あまり熟練してはいない中国語で、中国の記者に日本の不動産市場を分析し、「今はほかでもなく底値で日本の不動産を購入するゴールデン・チャンスだ」という結論を述べた。

でも、日本の状況を熟知する人は、「底値で不動産を購入する」というような言葉の多くは外国人に語ったものであり、日本人はあまり信じていないと語っている。日本在住中国人の薩蘇氏は、バブル期の住宅の価格にふれると、日本では人々は今になっても「1度ヘビにかまれて、10年もつるべの縄を恐れる」ということわざのような気持ちであり、日本人ホワイトカラーの多くは今でもバブル期に購入した住宅の銀行ローンを返しつづけており、その苦しみは言葉にしにくいものである。

当時、日本の住宅の価格はどれほどまでに高騰したのか?謝国忠氏はその論文の中で、ピーク期において日本の不動産価格は全世界の総額の40%を上回り、日本の皇居の敷地の価値はアメリカのカリフォルニア州全域を上回り、世界のベストテン富豪の中で、日本の不動産業者が7人もいたと述べている。

日本在住の著名なメディア評論家の莫邦富氏が1985年日本に来た時、ちょうど日本の不動産市場が狂乱状態にある時期であった。1984年の住宅の価格で計算すれば、1989年には7、8倍増となった。莫邦富氏は、「当時の日本の状況は中国の今の不動産市場の状況とは確かに非常に似ている」と述べ、あの時、日本にはほとんど住宅の価格が下がり得ると信じる人はいなかったのであり、彼らはいろいろな理由から、たとえば日本は土地面積が小さく、人口が多く、しかもますます多くなる外国人、外国会社が日本に来てビジネスをするなどで、住宅価格は間違いなく高騰すると見ていたと語った。

薩蘇氏は、その時、日本国民の多くは日本円の切り下げは可能で、しかもそれからの給料も上昇することがありうると思ってたため、お金を次から次へと不動産市場に投入したと語った。

こうした心理状態は当面の中国の民衆のそれとぴったりである。しかし、日本の不動産市場のその後のつるべ落としような暴落が示しているように、これらの当時において疑いをはさむ余地のない理由はいずれも、バブルが放った美しい光に過ぎなかった。(馬挺)

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年4月23日

 

コメント

コメント数:0最新コメント

コメントはまだありません。