日本人はどのようにして余暇を過ごすのかと聞かれれば、まずは新聞や読書と答えるのが適当だろう。暇つぶしのためであれば、漫画を読むことであろう。ここでいう新聞とは、芸能ニュースが主に掲載されている新聞をいう。日本人がよく利用する公共機関は電車であるが、そこではこの国の人がどれだけ漫画好きか理解できるし、暇つぶしのために漫画本を読んでいる人々をしょっちゅう見かける。
山河を愛し漫画を楽しむ
世界でこれほど漫画好きな国はないだろう。どこの国の元首を見ても前首相である麻生太郎氏ほど漫画オタクはいないだろう。麻生氏専属の高級車には外交文献や書籍以外にも、最新の漫画雑誌や単行本もおいてある。外務大臣を歴任中、麻生は積極的に漫画外交を推し進め、国際漫画フェスティバル等を実施し、世界へ日本文化を紹介し知名度の向上を図った。首相になってからも時間を見つけては漫画を読み続け、連載漫画の最新動向も手に取るように把握していた。これが麻生氏が首相に任命されてから一年後の総選挙で大敗した直接の原因となったかは、定かではない。日本の漫画界の関係者は、このように漫画好きの首相に対し喜んでいる一方で、外界からは漫画を読み過ぎて日本語を読み間違いするのだとか批判を受けているので、公共の場では首相には勉強を促し、漫画はできるだけ読まないようにと訴えるのである。