「在任中の4年間、日中関係は私の想像したよりも良好に発展した。特に心残りはありません」----。間もなく離任する日本の宮本雄二・駐中国大使は15日、「環球時報」の取材に落ち着いた様子で語った。「中国通」である宮本大使は、ちょうど中日関係が冷えこんでいた時期に着任した。その後の4年間で、宮本大使は両国首脳による「氷を割る旅」「氷を溶かす旅」「春を迎える旅」「暖かい春の旅」を自ら経験し、両国民間の感情の改善も感じた。「私は4年間の仕事にとても満足しています。41年間の外交官人生を間もなく終えますが、最後の4年間にこのような誇らしい成果を上げることが出来たのは、非常に幸せで光栄なことです」と宮本大使は語る。
----大使は4年前の着任時の「環球時報」のインタビューで、「日中間の当面の急務は、相手国を客観的に、ありのままに理解することだ」とおっしゃいました。任期を終えるに当たり、着任時の抱負はどれくらい実現できたと思われますか?
「相手国を客観的に、ありのままに理解する」ことは難しく、長い時間と多くの努力が必要です。ただ、この4年間で日中関係が私の想像よりも良好に発展したことを嬉しく思っています。日中両国民の感情が改善していること、今後より接近していくであろうことを日増しに感じています。これは私の信念です。