菅直人首相は14日午後、小沢一郎氏を破って民主党代表に再選され、引き続き首相を務めることになった。評論家の宋暁軍氏は「環球視線」のインタビューに応え、代表選後の民主党分裂の可能性について分析した。
小沢氏が菅首相に取って代わる可能性も
――今回は真剣勝負で、多くのマスコミはこの対決で民主党が分裂するのではないかとしているが、それについてどう考えているか。
宋暁軍氏:その可能性はある。まもなく始まる秋の臨時国会で来年度予算案を含む一連の法案が通らなければ、解散になって再び選挙が行われるだろう。その時に小沢氏は一群を引き連れて自民党に戻るか、あるいは一群の人を引っ張って菅首相に取って代わる可能性がある。今の民主党、あるいは日本の政界に、長年出てこなかったさわやかな様相が現れる可能性はあるが、それは民主党が必ず分裂するということではない。
小沢氏は現実主義者に
――小沢氏は選挙前に今回の党首選挙には自分の政治生命をかけると言ったが、これからさき小沢氏はどうするのだろうか。
宋暁軍氏:小沢氏は理想主義の政治家で、日本が正常な国家の道を歩むことを望んでいる。もちろんこうした正常な国家の道というのは、かつての軍国主義ではない。かつて自民党の幹事長を務めていた時は自民党をぶっ壊すと言っていたが、自民党を離れてから自民党をぶっ壊した。今は鳩山由紀夫氏と協力してここまで来た。彼はこれから現実主義者になるだろうと私は思っている。彼はどの面の利益が最大かを判断しなければならず、彼はそれを選択するだろう。この面で彼は間違いなく政治の智恵に満ちている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年9月15日