台湾地区の「交通部観光局」が18日発表したところによると、今年1--9月に域外から台湾を訪れた観光客数はのべ402万人に達し、前年同期比27.01%増加した。うち大陸部からの観光客数はのべ119万3千人(同73.52%増)に達して、過去最高を更新し、大陸部はのべ78万2千人の日本を抜き、台湾観光市場に一番多くの観光客を送り込んだ国・地域となった。台湾紙「経済日報」の報道として、「人民日報」海外版が伝えた。
台湾「観光局」は今年の大陸部からの観光客数はのべ150万人を超えると予測する。ある分析によると、大陸部からの観光客数の急速な伸びは、大陸部住民の台湾観光が解禁されたこと、両岸間の直行便が就航したことによるものだという。
台湾の通信社「中央社」の報道によると、台湾当局交通部門の責任者・毛治国氏は18日、大陸部からの観光客の台湾自由旅行を解禁する政策と具体的な方法について検討を続けており、原則として解禁の対象を▽一般観光客▽ビジネス旅客▽金門、馬祖、澎湖への訪問客、の3つに分け、それぞれに制限や管理の方法を設定し、近く具体的な実施方法を確定する、と述べた。
毛氏によると、一般旅客への解禁が最も複雑で、受け入れ人数に制限を設ける予定だが、最終的な数字はまだ検討中だ。ビジネス旅客と金門、馬祖、澎湖への訪問客の受け入れ人数を制限するかどうかは、検討の余地があるという。また台湾のある旅行業者は、自由旅行の受け入れ人数は団体旅行の受け入れ人数とは別に設定されるべきで、当初は一日あたり500-1千人を見込むという。
「人民網日本語版」2010年10月20日