グループごとに被写体を探して歩く
11月13日、北京市内で中日の高校生による写真撮影交流会が行われた。人民大学付属中学(高等部)と日本全国高等学校文化連盟による国際文化交流事業の一環。これからの文化・芸術活動を担う世代が国際的に活躍できるよう人材育成を図るとともに、文化・芸術水準の向上や外国との相互理解の深化を図るのが目的。
今回、北京を訪れたのは日本全国から選抜された写真部所属の高校生20人。人民大学付属中学(高等部)の高校生20人とともに北京の旧跡や新名所を巡り、一緒に撮影作品の制作にあたった。生徒たちは中日合同で8人ずつ5グループに分かれ、グループごとに北京の伝統と新しい息吹を対象に、それぞれテーマを決めて被写体を探しながら散策しシャッターチャンスをねらった。交流は通訳を介して。南鑼鼓巷で撮影中の人民大学付属中学(高等部)1年生の孟繁朝さんは「日本の高校生はさまざまな角度から中国の伝統を見ている感じがします」と語り、後海で中国の高校生と互いの写真を見せあっていた広島県立高陽高等学校3年生の吉田康代さんは「言葉は通じなくても、写真を見せあうと気持ちが通いあいます」と話していた。制作過程そのものが中日の若者交流だった今回の交流事業は11月12日~14日までの3日間にわたって行われた。14日には人民大学付属中学パソコン教室で作品発表会が開かれ、中日の高校生が互いの作品を品評し合った。(文・写真=馬島由佳子)
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