米国が6カ国協議再開を反対する理由
朝鮮半島の難題においては、米国は中国が「重要な役割」を果たすことを認めないわけにはいかない。なぜなら中国は「朝鮮に対し大きな影響力を持つ世界唯一の国」だからである。とりわけ「延坪島砲撃」事件の後、日米などは中国の「責任論」を強調し、中国に対して朝鮮を「取り締まる」よう求めた。
米国はなぜ中国に対し役割を果たすよう求めながら、中国が提案した6カ国協議には反対するのか。
米国の専門家は、この背後にはアジア太平洋地域の主導権をめぐる中米間の攻防があると話す。
この1年余り、ワシントンの政界は、米政府はイラクとアフガンの2つの戦争に気を取られ、アジア太平洋地域という世界でもっとも重要な地域がおろそかになっていると指摘し、オバマ政権に対し「再びアジアを重視」し、「アジア太平洋地域で日増しに膨張する中国の影響力とつり合わせる」よう要求している。
日本の共同通信がこの機に乗じて言い出した「中国は南海問題を核心的利益に入れた」という「重量級の爆弾」や朝鮮半島の危機は、米国に、心が離れ始めていたアジア太平洋の盟友たちを丸め込み、米国の軍事的存在の重要性と必要性を示す、願ってもないチャンスを与えたのである。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年12月7日