きつく結ばれた財布の紐
日本人の心を理解したいと考える人はよく、66年前に書かれたルース・ベネディクトの「菊と刀」を読む。しかし彼の視点はあくまで遠いアメリカから眺めた日本の姿である。日本の中から日本を見つめた方が、今日の日本を理解できるだろう。韓国の学者である李御寧が著した「日本人の縮小意識」は実に上手く日本の内向性について語っている。
李御寧氏は文化の側面から日本を観察した。一握の扇子に、一回の宴席に、そして一鉢の盆栽の中に日本社会の特徴は凝縮されていると言う。今日の日本経済は更に厳しくなる傾向にある。「内向性」という点から日本を考えてみると、ここ数年の経済の移り変わりの中で起こった問題もちゃんと説明できる。
「6割の消費」これは学者たちが様々な企業で耳にした驚くべき実態である。「4割のはっきりしない泡のような部分を取り除いてしまえば、日本の消費市場は6割しか実在しない。我々は会社の販売方針をもう一度検討する必要がある」と小売業を経営する社長が言っていた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年12月15日