文=馮绍彤
資料写真:震災後、中国初の日本観光ツアーが出発(5月29日)
この数年、日本の旅行業界には、中国各地で日本を訪問する旅行団がスタートしたという「好材料」な情報が絶えず伝わってくる。旅行団が沖縄に着いた際、県知事が自ら空港まで出迎えた、成田国際空港に到着した時には、観光庁の宮溝長官が空港内で歓迎式を開いた、温家宝総理が大震災被災地を慰問に訪れた時、地元市民が歓迎の際に中国の観光客を期待するとの横断幕を忘れずに掲げた――。
これらすべてはいずれも、中国の観光客が傷跡累々とした日本の観光業と日本経済を立て直してくれることに寄せる熱い期待を示している。27付「日本新華僑報」が伝えた。
この数年来、日本政府はより多くの中国の観光客を迎え入れる目的から、中国人の日本入国のハードルを引き下げるなど多くの措置を打ち出した。だが、昨年9月に発生した船舶衝突事件で、中国人の日本観光ブームは冷え込んだ。これは日本にとって、「意外」だったかも知れない。その後、中日双方が苦しい努力を払ったことで、両国関係はやや回復し、日本を訪れる中国の観光客数も増え始めた。ところが、3•11の日本の大地震、とくにその後の地震と津波、放射能漏れという複合災害が、中国の観光客の足を再び立ち止まらせことは、日本にとってもう1つの「意外」だったと言えるだろう。
中国人の日本観光ブームの2度にわたる起伏、またはこの2度にわたる「意外」の中から、ある道理を抽出できるはずであり、それは今後の中日双方にプラスとなる。