共同通信社によれば、日本の防衛庁は2日、今年度中の部隊配備を目指して開発中の次世代哨戒機P-1の主翼と機体から複数の10~15ミリメートルのひび割れが見つかったことを公表した。4機のP-1が今年度中に配備される計画だったが、来年度以降に先送りするとなった。先送りは、自衛隊の警戒監視態勢にも影響を与えそうだ。
P-1は、P-3C哨戒機の後継機として開発された初の日本純国産哨戒機だ。海上自衛隊には約90機のP-3C哨戒機が配備されており、日本周辺で中国やロシアなどの船舶動向を監視する役割などを担っている。
防衛省によれば、同省技術研究本部は海上自衛隊厚木基地などでP-1のテスト飛行を行ってきた。飛行試験に使っている2機と製造中の2機の計4機が、今年度中に配備される計画だった。
地上での機体圧力テストを行っていた際、主翼と機体のボルト部分周辺など数ヶ所にひび割れが認められたため、今後、機体強度の向上が研究課題となる。
P-1と航空自衛隊の新世代輸送機C-2の部品は共用でき、この二種の新型機にかかった開発費は計約3450億円である。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年8月2日