日本の議員の協力の下、環球時報の記者は8月28日に横須賀基地訪問を申請、同月31日に許可が下り、中国に最も近い米軍空母「ジョージ・ワシントン」に乗船した。
◇中国防衛は回避できない
今回の訪問に、米軍側は非常にフォーマルな準備をしており、在日米海軍司令部のネイランド広報事務官と2人の助手が付き添った。道中、記者とこの米軍スポークスマンの会話はほとんど「中国」に関することで、基地で昼食を摂った際には話題は軍事からさらに政治に移った。記者が今回の沖縄を訪問した際、米軍嘉手納基地のある兵士がこう言っていた。「米国と中国は今は何の問題もないが、米軍が日本にさらに基地を配備したいのは、将来の大戦勃発を防ぐためだ。第三次世界大戦が勃発すれば、中国は必ず参戦する。米国が優位性を維持するためにはまず沖縄のような重要な場所を確保しなければならない」と。しかしネイランド事務官は、米国には中国を阻止する意図はないと強調。「我々が横須賀基地を建設した時にはまだ中華人民共和国は成立していなかった。我々がここに来たのはどの国を阻止するためでもない」と。
東アジア防衛を担当する米軍高官の彼が、同地域の問題についてよく理解していないことに記者は驚いた。ネイランド事務官は「英国など欧州諸国も同じように中国を侵略したのに、中国はどうして日本の侵略にこだわっているのかよくわからない」と話した。
釣魚島(日本名・尖閣諸島)については「あの島は中国からも、日本からも非常に遠い」とし、両国はこの問題で争っているが、米国には関係ないとの考えを示した。一方、もし衝突という極端な状況が発生した際には米国も巻き込まれるのでは?と質問すると、「そうなるだろう」と個人的な意見を語った。
◇日本を象徴する神社は米軍にとって飾り