日本政府の専門家チームは、津波で深刻な被害を受けた福島第一原発の廃炉には、現在、漏れている放射線量は以前よりかなり少なくなり比較的安定してきていると見られるものの、少なくとも30年が必要であるとの見解を示した。
これは日本原子力委員会が指定した専門家チームが公表したもので、安全に福島原発を廃炉にするには30年か、それより長い時間が必要だという。このチームは今年末までに完成する報告書原案を作成する中でこの予想を出した。この原案は今週末原子力委員会のネットサイトで公表される予定だ。
福島原発の作業員は今も放射能漏れの抑えに力を尽くしており、目下の放射線量は以前よりかなり少なくなっている。
この委員会の指摘によれば、1979年の米国スリーマイル島原発事故で、米国では核燃料除去に10年を費やした。福島原発の処理過程はもっと複雑で時間がかかることを意味している。
東京電力は公式に、基本的に破壊の恐れのある原子炉冷却には成功し、彼らのいう「冷態停止」の目標は達成したと発表している。
だが、全面的な修復作業が必要だ。この委員会によれば、福島原発の燃料棒除去作業は2021年から開始となる。それまでは原子炉格納容器の修理を行うという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年11月1日