中国網:また毎年、北京国際図書展示会の取りまとめもされていますが、傾向の変化はありますか?
外川:北京国際図書展示会・北京ブックフェア(BIBF)については、日本の書籍は非常に人気があり、これまでの専門書、実用書の領域から推理、恋愛小説、ライトノベルまで多岐にわたったジャンルへと、広がっています。
中国網:日中間の文化交流ともリンクしているように思えますね。これまで両国間は友好や伝統文化がベースでしたが、そこから最近はアニメ・漫画へと移行してきているように見えます。実情はどうでしょうか?また、日中の市場の違いについてどのように実感していらっしゃいますか?
外川:近年、マンガ、アニメにスポットがあたることが多いですが、実際中国では、まだまだ販売して利益をあげることにはなっておりません。
昨年より、イラスト集の販売をテストとして開始しておりますが、まだまだ選書、維持という意味で問題が多いジャンルです。また、マンガ出版物の翻訳も年間で制限されていますし、内容の審査もあります。アニメ映画も同じであり、この辺の状況が改善されない限り、本当の進出は難しいと思います。
ただ、一般の学生レベルではまさに日本と同レベルの「オタク」も非常に沢山存在しております。