中国網:唐突ですが、今後予想される日本発信の文化として3つに絞るなら、何を挙げられますか?
外川:マンガ/アニメ、ファッション、食の3つですね。
中国網:長い間、ありがとうございました。では、最後に今後、中日関係はどのように展開すべきと考えますか?中日がアジア、世界で果たすべき役割についてお考えを教えてください。また、御社としてはどのような貢献をお考えでしょうか?
外川:一般の人レベルにまで、日本のコンテンツが普及できるような展開ができるといいと思います。中国ではあらゆる分野で本物志向が高まっていることを感じます。漫画、アニメについては規制がありますが、私たちは一流の商品、技術を紹介していきます。
また、編集や販売、書店経営、物流といったノウハウ、インフラ面で貢献したいと考えています。
また、日本の出版界が他国と同じ環境で版権ビジネスを展開できるよう努力していきます。
外川マネージャーは働き盛りの40代。アメリカ、フランス、台湾省、中国大陸部と世界を回りながら、陰の立役者としてコンテンツの作り手と売り手、買い手を結びつけ、文化交流という視点からもクールジャパンを盛り上げている現場の人だ。日本のアニメは世界の共通文化になりつつある。日本のアニメで育っている子どもたちが世界中でこれからの世界を作っていく。漢字をはじめ、数千年の歴史がある中国と日本の文化交流史。これから、中国と日本がタッグを組んで新しい文化が生まれ、世界をあっといわせる日を楽しみにしたい。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年5月18日