次に、日本がODAを軍事に利用するのは、自国の緻密な企みもある。
日本政府のODAは1954年に始まった。17年の発展を経て、日本は世界でもODA額が多い国の一つである。ODAは既に日本にとって、最も重要な外交手段となっている。日本が放出した数千億米ドルのODAは、戦後の日本の国際的なイメージを急速に引き上げただけでなく、日本製品を世界市場に進出させる扉を開き、日本に重大な政治と経済の利益をもたらした。日本政府は2011年末、「武器輸出三原則」を緩和したため、「国際貢献」という名目で他国に武器を提供することも可能となった。そのため、日本政府は今、ODA資金を利用して日本の軍事企業の海外市場の開拓を目指し、より多くの日本制武器が海外進出することを狙っている。
日本は中国政府向けのODAを削減する一方で、中国の周辺国家の武装化にお金をかけ、中国を敵で囲っている。日本の中国に対する思惑は言わずとも明らかである。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年5月23日