年初以来、しきりに「専守防衛」と言ってきた日本が極東では極めて活発な「軍事的役割」を担っている。米外交誌フォーリン・ポリシーのコラムニスト、アーメット氏の言葉を使えば、米国が極東で言いづらく、やりづらいことを日本が代わりに言い、やっている。
実際のところ日本政府、特に自衛隊は米国のアジア太平洋軍事戦略の先鋒やたてとなるのを望んでいる。自衛隊幹部の中でも、岩崎茂新統合幕僚長は特に「親米派」として知られる。
◇防衛大臣に力添え
21世紀に入って、日米軍事協力は明らかに加速した。米国は日本の「軍事一体化」に重点を置き、米国の軍事的必要に従わせるべく、日本の自衛隊再編の指揮と作戦体制に協力している。米国の軍事調整に適応するため、米国に対する交渉経験や人脈が豊富な将校を自衛隊の幹部に抜擢するなど日本も軍事構造の再編を進めている。
今年1月に統合幕僚長に就任した岩崎茂氏は在日米軍が認める「協力者」だ。航空自衛隊出身の岩崎氏は流暢に英語を話し、米軍との会話に支障がない。そのため日米軍事一体化の推進に間違いなく貢献するだろう。日本政府の首脳部もそれを望んでいる。
◇かつてのTACネームは「Garfield」