日本の中国産レアアース輸入量7割減 脱レアアース技術に進展

日本の中国産レアアース輸入量7割減 脱レアアース技術に進展。

タグ: レアアース,高性能磁石

発信時間: 2012-06-18 16:00:46 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

日本が2012年1-4月に中国から輸入したレアアースは前年同期比で7割減となった。日本企業に十分な在庫があるほか、「脱レアアース」技術の開発が進んだことにより、レアアース使用量は減少している。また、需要低下の影響で、日本への輸出価格も低下し、高性能磁石の製造に必要なネオジム磁石とジスプロシウムの価格は過去最高をつけた11年7月より約70%下落した。

「脱レアアース」技術は日本でさらに普及し、レアアース価格の高騰は抑えられる見通し。

日本の貿易統計によると、2012年1-4月のレアアース輸入量は3650トンで、前年同期比58%減少した。うち、中国からの輸入量は1894トンで、69%の大幅減少となった。輸入量は前年同期比で5カ月続けて減少している。

レアアースの取引価格も低下し続けている。現在のネオジム磁石の価格は1キロ当たり約150米ドルで前月比14%低下、ジスプロシウムは1キロ当たり1100ドルで15%低下。研磨剤や触媒の製造に必要なセリウムは1キロ当たり20ドル弱で、1-2ドル低下した。輸入量の減少と価格の低下は、日本の「脱レアアース」技術が進展したためである。

レアアースを必要とする高性能磁石の分野で、世界シェアの2-3割を占める信越化学工業は、モーター用磁石の生産にジスプロシウム使用量を大幅に減らした技術を導入した。エアコン向け磁石では、ジスプロシウム使用量をこれまでの半分に減らした製品を徐々に採用し、来春までに全面使用する方針。また、レアアースの在庫の増加も調達量の大幅減につながった。

レアアース磁石をフェライト磁石などに置き換える日本企業も増えている。そのほか、日本の各磁石メーカーもレアアース使用量を減らした新型レアアース磁石の開発に取り組んでおり、今後導入される予定。

日本企業はレアアース調達ルートの多様化、脱レアアース技術の開発と普及を早急に進めている。米国とオーストラリアの鉱山企業は、レアアースの中でも埋蔵量が比較的多いセリウムやネオジムなどを年内に日本に提供する見通し。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年6月18日

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