■第三回面談(40分間)
社員:組合にまた確認してきた。
上司:なにを確認してきたのか?
社員:職場を変わる、離職、残留の3つの選択肢がある。
上司:君は今の仕事を続けられないと思う。組合の言い方は形ばかりだ。
社員:何度も言うように、私はやめない。
上司:君は今の仕事を続けられないと思う。
社員:私はどこにも行かない。この面談は非常に苦痛だ。もう続けたくない。
上司:面談も仕事の一つだ。同意しないなら仕事を拒否したことになる。
社員:どういう意味だ?
上司:通常の会議と同じだ。会議に参加しなければ、仕事を拒否したことになる。
社員:通常の会議では私はやめさせるようなことはない。
上司:あなたをやめさせるとは言っていない。君は今の仕事を続けられないと思うといっているだけだ。
社員:いつもそういうが、やめさせるという意味だろう。
(翌日、社員は不眠と抑うつで精神科に行き、「適応障害」と診断された)