中国自動車工業協会が9日発表した統計データによると、10月の中国乗用車販売台数は129万8900台で、前月比1.27%減、前年同期比6.4%増となった。日系自動車メーカーの乗用車は9月からの販売減少を脱却できず、下げ幅はむしろ拡大した。新京報が伝えた。
データによると、10月の日系車販売台数は前月比38.22%減、前年同期比59.41%減の9万8900台で、市場シェアは前月比4.55ポイント減、前年同期比12.34ポイント減の7.61%となった。日本車の月間販売台数が10万台を下回ったのは2009年以来、市場シェアが10%をを割り込んだのは統計が始まって以来初めてとなった。
日系車メーカーは10月、一連の販促キャンペーンを行ったが、販売低下を食い止めることはできなかった。前月、販売台数が上位10位の自動車メーカーの中に日系車メーカーの名前は見られなかった。日系車メーカーが失った市場シェアは中国車・ドイツ車に奪われた。
自動車専門ニュースサイト「盖世汽車網」のデータによると、中国における日系車販売台数は2008年、168万9900台に達し、市場シェアは30.2%でトップだった。しかしその後、シェアは徐々に後退し、現在は史上最低となっている。
同協会の報告は、日系車販売の伸びが年々鈍化している理由として、「急成長を遂げた中国自動車市場に対する予測が足りなかったたため」としたほか、大規模リコール事件、大地震、釣魚島事件、車種の老化、競争力の低下などの影響を挙げた。(編集SN)
「人民網日本語版」2012年11月10日