今年初頭にも「産経新聞」が同様の調査を行っており、51%の男性が、かつて愛人がいたことを認めている。
オリックスも20歳以上の既婚者2091人(男女比46.5:53.5)を対象に、へそくりに関するアンケート調査を行っており、64.3%の夫がへそくりを貯めていると回答していた。
どうやら、日本女性は根も葉もない疑いをかけているわけではなさそうだ。結婚生活に対する誠実さの欠如は、日本では普遍的な現象といえる。ではどうしてそうなったのか。
オリックスの調査では、男女ともに最も多かった回答が「(へそくりをするのは)自分のため」だった。そしてその割合は50%を超えていた。これは意味深だ。
いわゆる「自分のため」というのは、男にとっては、外で飲み歩いた際、懐具合に余裕を持たせるためのもの。女にとっては、自分の後半生に余裕を持たせるためのものだ。
日本の夫婦にはそれぞれ打算がある。日本社会は男尊女卑が根強く、彼女たちの社会や家庭に対する貢献が、女性の地位を根本的に改善することはないし、働く女性が活躍する余地や報酬面での待遇が男性を上回ることもない。