安倍氏が高校に入学した1970年、日米安保条約が改正された。日本では当時、激しい反安保のデモ活動が展開された。安倍氏は教室で、祖父らが賛成した日米安保を守るため、教諭と激しい口論に及んだ。安倍氏は反安保の教諭に対して、「安保条約には経済的な要素も含まれる、同条約を改正して何が悪い」と言った。
毎日新聞がこのほど、当時教室で安倍氏と対立した教諭の青柳知義氏を取材したところ、安倍氏が少年時代より安保問題に対して頑なな見解を形成していたことが明らかになった。
青柳氏は当時を振り返り、「私は倫理担当の教員で、学生に政治的な思想を意識的に植え込んだことはない。しかし無意識にこの問題を取り上げると、安倍氏が私に噛み付いてきた。気まずい雰囲気になることを避けるために、私は話題を変えた。首相になった安倍氏には、反対意見に対しても耳を傾けて欲しい」と語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年1月5日