中日関係において、退職した元日本政府高官は、無視できない政治勢力となっている。先ほど元高官が相次いで訪中し、中日関係が膠着に陥る中で関係緩和の余地を模索し、冷え込んだ状態を覆そうとした。しかし安倍首相が悔い改めることを拒んでいるため、これらの訪問の多くは成果なくして終了した。最も惜しむべきことは、近日中に訪中を予定していた村山富市元首相が、訪中計画をキャンセルしたことだ。メディアの報道によると、村山氏は家庭的な都合によりキャンセルしたが、日本の右翼政治勢力の力、その他の政治勢力を押さえつけようとする悪どい下心が露呈している。
政治力で優勢を占め、国民の圧力が減少する中、安倍政権は大胆に集団的自衛権の解禁を進められるようになった。またこの過程をさらに加速するため、安倍首相は中国脅威論の喧伝を忘れていない。先月末、中日の軍機が東中国海で異常接近した事件を巡り、両国は大論戦を展開した。それから間もなく、日本は再び中国の軍機が異常接近したと発表した。
小野寺五典防衛相はメディアに対して、「防衛省は外交ルートを通じ、中国に抗議を表明した。これは非常に危険かつ一方的な行為で、絶対に発生してはならないことだ」とまことしやかに発言した。
集団的自衛権の解禁の重要な時期に、日本が中日の軍機の異常接近を故意に発表したのは、中日間の軍事衝突の危険を誇張し、解禁に向けムードを盛り上げるためである。これは見識のある人ならばすぐに分かることだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年6月18日