日本が再び軍国主義の「パンドラの箱」を開くのを防ぐため、中国は屈辱の歴史を銘記し、未来の教訓とする努力を止めたことがない。
中国は今年7月だけでも、全民族抗戦勃発77周年、中日甲午戦争(日本名・日清戦争)120周年、第一次世界大戦勃発100周年の3回の記念活動を実施した。中国共産党中央委員会総書記、中国国家主席、中央軍事委員会主席の習近平氏は、「歴史は最良の教科書、最良の目覚まし薬だ」と指摘した。
海軍軍事学術研究所研究員の張軍社氏は、中国新聞網に対して、「中国の記念に対する重視には、さまざまな意義がある。これは戦争の教訓を銘記し、犠牲になった英雄を偲び、貴い平和を重視するよう人々を教育するほか、中国政府と国民の国家主権・安全・領土保全の維持に向けた強い意志を示し、政治・軍事面から中国の挑発を続ける日本の右翼勢力をけん制し警告する」と語った。
童氏も、「中国が抗戦勝利を記念するのは、中国人一人ひとりが屈辱の歴史、犠牲になった3500万人の英雄を胸に刻み、中国に挑発を繰り返す日本に正当かつ力強い反撃を行い、第二次大戦・反ファシズム戦争勝利の成果を守る中国の決意と意志を全世界に宣告するためだ」と述べた。
童氏は、「今年の記念に対する重視とその形式は、必然的に常態化する。これは抗日戦争勝利記念日が、法制化されたためだ。来年はより盛大な記念活動が執り行われるだろう」と話した。
日本が釣魚島(日本名・尖閣諸島)の「国有化」という茶番を約2年間演じ続けており、軍事面で対抗的な措置を強化していることから、中日関係は未曾有の氷河期に突入していると分析する声もある。
張氏は、「中日関係の氷が溶けるかは、日本次第だ。周辺諸国との友好関係を重視すると同時に、国家の主権と領土の保全を力強く維持するという、中国の新時代の外交路線は明確に示されている」と述べた。
張氏は、「中国は厄介事を起こさないが、これを絶対に恐れない。特に日本の右翼勢力の挑発に対しては毅然と戦っていく。日本は実質的な行動により、歴史観などの問題の間違いを正すべきだ」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年9月3日