中日交流を深める3000個の種に
筆者はかつて1984年の中日青年大交歓会に参加した。この年には、3000人の日本の若者が中国を訪れた。この交流活動に参加した日本の友人とはその後の30年余りにわたって連絡を保ち続けている。30年が過ぎ、交流活動に参加した若者らはすでに老年にさしかかっている。だが30年にわたって中国に関心を持ってきたことは、参加者の共通点となっている。
中国を理解できないこともあり、中国に鋭い批判を向けることもある。だが交流に参加したことのある日本人は最終的には、日本と中国が代々友好を保つべきだとの考えに落ち着く。
例えば二階総務会長による3000人の訪中では、参加者の多くは観光業関係者に限られているものの、中国に来れば中国に一定の理解を持つようになり、中国の一般市民が日本に観光にやってきた時には、中国の観光客を受け入れようという企業が1社でも増えるようになる。
日中経済協会北京事務所の篠田所長は訪中団の交流会に参加した際、「二階総務会長の率いた今回の訪中団や習主席の交流会での重要講話について、日本と中国のメディアは大量の報道を行った。日中両国の国民感情と両国関係の改善は可能だと確信した」と語った。
篠田所長はさらに、未来の中日の民間関係について、「今回の訪問が日中の政府間・産業間の対話を活発化し、貿易や投資、観光などの面での経済交流の拡大を通じて、アジアを中心とする海外協力をさらに発展させることを期待している」と語った。
3000人による訪中は、中日の民間関係の改善の兆しを人々に示すものとなった。こうした交流は中日両国だけでなく、アジア全体にも前向きな影響を及ぼすものとなる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年6月3日