軍事演習の目的
資料写真:2013年の米豪演習「タリスマン・セーバー」
CCTV軍事コメンテーターの宋忠平氏は、「米豪のタリスマン・セイバーは、国土防衛を目的とする軍事演習だ。しかし同演習には現在、大きな変化が生じている。例えば両国は頻繁に離島奪還、上陸作戦の訓練を実施している。オーストラリア周辺には、ニュージーランド、インドネシア、それから南太平洋の多くの小さな島国がある。これらの国はオーストラリアの広大な領土に対して、いかなる脅威も形成しない。ゆえに両国がこのような上陸作戦、離島奪還の訓練を実施することには、別の狙いがある」と指摘した。
宋氏は、「タリスマン・セイバーの目的は当初、中国に向けられていなかった。しかし今回の演習では、米海兵隊の第3海兵遠征軍のウィスラー司令官が、同盟軍の遠征部隊は中国の接近阻止戦術に十分に対応できると明言した。ゆえに軍事演習は攻撃的な軍事演習に変わっている。タリスマン・セイバーは今や単なる護身ではなく、海外出兵を目的とする演習になっている」と分析した。
日本が今回派遣するのは、陸上自衛隊西部方面普通科連隊(西普連)だ。この部隊は特に重視されており、そのために演習課目が調整されたほどだ。宋氏は、「西普連は日本の精鋭部隊の一つで、未来の海軍陸戦隊であり、攻撃性を持つ。連隊とは言え700人以上を擁し、陸戦旅団に拡大するのも容易だ」と指摘した。