タカ派の女性防衛相、過去に何度も靖国参拝
しかし新内閣には新顔もいる。19人の閣僚のうち、8人が初入閣した。
一連の人事のうち最も注目を集めているのは、防衛大臣の交代だ。自民党政調会長の稲田朋美氏が中谷元氏の代わりに防衛大臣に就任した。稲田氏は東京都知事に選出された小池百合子氏に続く、2人目の女性防衛相となった。今年57歳の稲田氏は自民党内の「タカ派」で、何度も靖国神社を参拝している。極東国際軍事裁判所(東京裁判)の検証を提案するなど、歴史問題で強硬な態度を示している。
上海国際問題研究院諮問委員会の呉寄南副主任は、「稲田氏は日本の防衛政策の調整を積極的に支持し、安倍首相の意向を忠実に実行した。防衛相就任後、今年3月に施行された新安保法の実施を推進し、中国脅威論を口実とし日本の軍事化を加速することになる」と述べた。
廉氏も「今回の内閣改造で唯一懸念されるのは、稲田氏の防衛相就任だ。稲田氏が周辺諸国にとって不利益な政策を出すか、観察する必要がある」と懸念した。
党内の「知中派」、バランス化を図る