四方から疑問の声
真珠湾訪問が発表されたばかりの頃は、日本メディアは政府の言い方にならって、安倍首相の今回の訪問を「現職首相として初めて」と形容していた。だがその後、安倍首相の前にも、すでに3人の日本の首相が真珠湾を訪問していたことがわかった。これには安倍首相の母方の祖父である岸信介も含まれる。雑誌『日刊ゲンダイ』は、真珠湾訪問は、安倍首相の祖父の「パクリ」にすぎないのではないかとしている。安倍首相が首相として初めて訪れるアリゾナ記念館も、立法府の長であった元衆議院議長の河野洋平氏が2008年12月に訪問している。
「メディアの報道がほとんど見られない状況から、(会談には)よほど中身がないのではないか。おそらく、巷間言われているように、トランプ次期大統領と面談した件を取り繕うために真珠湾を訪問するのでしょう」と、元外交官の天木直人氏は『日刊ゲンダイ』に語っている。「大体、首脳会談では何をテーマにするのでしょうか。オバマ政権とトランプ次期政権は核兵器に対する考え方だって真逆なのです。結局、北方領土問題と同じで、安倍外交とは、いつも行き当たりばったりなのです」
『日刊ゲンダイ』は、オバマ政権最後の花道を飾る「引き立て役」を安倍首相が買って出たのを見れば、トランプが対日要求をエスカレートさせる可能性もあると指摘する。「安倍首相の思い付き外交は国益を失うだけだ」
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年12月29日